そもそも糖尿病とは、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が日常的に高くなる病気と言われている。発症の一因として血糖制御ホルモンであるインスリンの分泌が滞るという遺伝的素因がある。
また生活状態においても過食や運動不足などの環境要因が加わって発症するケースもある。
自然的生活環境が要因として発症する他に、最も注意するべきこととして、現代の日本の生活環境下では誰もが普通に生活していても、糖尿病になる可能性問われている。
2万年前頃の原始時代にさかのぼれば、人類は常に飢えと闘って生きる過酷な環境下に生存していた。今日狩で獲物を得ても明日のことは分からない食糧供給が組み立てられない環境。
そうした時代には、食糧から得た栄養素を肉体組織の一部として筋肉などの末梢組織で蓄えても、過酷な捕食活動からすぐに消費してしまう。
その為人体は自然と栄養素を内臓や皮下などに脂肪として蓄えておくように進化したと言われる。そして蓄えた脂肪を必要に応じて燃焼させることで生存状態を保ってきた。
寒さが厳しければ熱量を増し凍死を防いだり、獲物を見つけた時に、それらを捕らえるために走る瞬発力や持久力エネルギーに脂肪を転化させた。
このように栄養素を体内脂肪として内臓や皮下脂肪として蓄えやすい体質は、古来からの飢えへの適応であり、人類が生き延びるための唯一の選択しでもあった。そしてこの体質は遺伝的に現代の私たちに受け継がれている。
時は流れ現代日本社会は飽食の時代となった。獲物や果実を探し飢えを癒す状況は無くなり、食料は豊富となり簡単に手に入る。
極寒地であっても、屋内には暖房設備が整い人間自らが熱を出す必要性もなくなった。
些細な移動にも自転車や車を使い、貯蔵された体脂肪エネルギーを使う機会を逸している。やがて使われない脂肪は身体にたまり、体系を崩し併発する病を生む悪循環が現代病となって行く。
内臓に脂肪がたまりすぎると生まれる2つの懸念
<1> 体内脂肪過多のため、糖が分泌されやすい体質となる。その為血糖値を一定範囲にコントロールする必要が出てくる。その過多な作用が膵臓から分泌されているインスリンの働きを悪くすることとなる。結果は明白でブドウ糖の処理がうまくいかず、糖尿病を引き起こすのだ。
<2> 身体への脂肪の過多な蓄積は血管中枢の動脈硬化症を発症させ、進行させる。やがて併発した糖尿病と動脈硬化症は相互に影響作用をし合い促進しながら、ついには心筋梗塞や脳卒中といった致命的は合併症を引き起こす。
いわゆる「メタボリックシンドローム」はこの症状を言う。
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